小野原佑には恋人がいる。彼の名前は木崎隆史。優しい隆史は佑のことを甘やかしてくれるけれども、佑は少しだけ物足りない。
こないだだって、あんなにいい雰囲気になったのに途中で止めちゃうし…。ええい!じれったい! この夏こそ、絶対俺、隆史と…結ばれて見せるからなっ!!
そう決心して、寮に住む隆史の部屋に居候することになった佑だけど?

【隆史】
「えっ? 夏休み中?

【佑】
「隆史? 俺が長い間泊まるの、イヤなん?」
【隆史】
「まさかっ! イヤじゃないけど、お前んち…家の人、心配するだろ?

【佑】
「ちゃんと言ってきたから大丈夫っ。泊めてくれるよねっ?

【隆史】
「そりゃあ、えっと…もちろんだよ

【佑】
「はい、よろしいっ

【隆史】
「えっ…?

【佑】
「夏の間、よろしくねっ!」

俺を残して部屋から飛び出そうとした隆史の腕を、力任せに引き寄せた。
火事場の馬鹿力っていうやつやろか? それとも隆史、バランスでも崩したんやろか?
簡単に床の上に転げてしまって、俺はその上にのしかかる。
【隆史】
「なっ…佑…」
俺、倒れ込むみたいにして、隆史の上にのしかかった。
慌しくキスをして、そのまま深く唇を貪る。
隆史の唇。柔らかい…。息を飲みながら貪ると、だんだんしっとりと濡れてくる。
重ねた身体を摺り寄せるみたいにしてくねらせながら、口づけを続けていると、隆史の身体だんだん熱なってきて、俺…それだけでもう、なんやたまらんなってくる。
俺、今隆史とキスしてるんや。
隆史、俺のキスに感じてくれてるんや。
隆史が俺を感じて…。俺、それだけで、ものすごく嬉しい。

■原画家コメント■

プレイさせていただいて小野原君の性格にメロメロになってしまいましたー( 笑)
こんな可愛いキャラを担当させていただけて幸せですーv
 
(樹 要)

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