【眞鳥】「アンタ、センスないですねえ。悪いヤツらの考え方を学ばなきゃダメですよ? そういうわかりやすいところに入ってるのは、たいてい正式の書類」
眞鳥さんの長くしなやかな指が優雅に動くと、天板をコツコツと叩いていく。
と、その指がある一点で止まった。
綺麗な形のくちびるの端をキュッとつり上がる。
【眞鳥】「後ろめたいモノは、見つかりにくい場所にあるものなんですよ……ほら、ね?」
何もないかのように見えた天板の一点に力を込めると、厚いはずの天板がカタリとずれた。
その中、木をくりぬいて出来た空間に置かれていたのは小さな金庫。
【明日叶】「こんなところに……」
【眞鳥】「少しは楽しませてくださいよー……?」
うっとりと笑うと、眞鳥さんはその金庫に手をかけた。
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