【克哉】
「やっと気づいたか。鈍い奴だ」

自然に喉の奥が震え、克哉は笑い出していた。

剥き出しの憎悪を視線に乗せて、叩きつけてくる御堂の様子がおかしくてならない。
堪えていないと、大声で笑い出してしまいそうだ。

【克哉】
「外回りをしていると、こういうものも手に入れることが出来るんですよ」

【克哉】
「もっともそちらは、外回りなんかしたこともないだろうからわからないかもしれませんが…」

【御堂】
「なにを飲ませた…。このっ…。私をいったい、どうするつもりだっ!?」

御堂の目は、克哉が手にしたネクタイに注がれていた。

たるませて、パンッと音を立てて引き延ばすと、御堂の顔が微かな恐怖の色に染まる。

怯えているのか?

【克哉】
「どうするつもりだ、か? そんなの決まっているじゃないですか」

ニィッと笑った克哉を目にした御堂の瞳に、今度こそはっきりとした恐怖が浮かぶ。

首でも絞められると思っているのだろうか?

もっともこれから克哉がしようということを知れば、御堂の恐怖はどう変わるか。

それを思うと、克哉は早く先へ進みたくて仕方がなくなる。

【克哉】
「もちろん、“接待”ですよ」

 

 

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